コンサルタントの紹介

日本国内には2名しか保持していない米国の資格、米国認定インダストリアルハイジニスト(CIH)を保持しています。また、こちらも日本国内には数名しか保持していない、米国認定セーフティプロフェッショナル(CSP)を保持しています。2024年現在、両方の資格を保持しているのは国内で唯一です。また、米国で10年以上のコンサルティング経験を有するのも国内で唯一となっています。

今回の労働安全衛生法改正においては、その事前検討会である「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会」で米国の化学物質管理についてお話しました。この労働安全衛生法の改正、日本にとっては大きな転換点となりますが、いわばアメリカやEUが取り入れている手法と同等になったと言えそうです(これについては別途まとめる予定です)。 

ひとつの課題として、この専門家が現状極めて少ないということかと思います。令和4年9月7日に発表された基発0907 第1号によって、この専門家が定義されましたが、この定義を満たす人は国内で100人もいないかもしれません。または、定義上満たしているけど、この辺よく分からないという人も少なくないのかなと思います。

わたしはというと、この基発で初めて専門家と認められました。「公益社団法人日本作業環境測定協会の認定オキュペイショナルハイジニスト又は国際オキュペイショナルハイジニスト協会(IOHA)の国別認証を受けている海外のオキュペイショナルハイジニスト若しくはインダストリアルハイジニストの資格を有する者」と定義されたので、本当によかったです、、、これまでは法令上は無資格者として扱われていたので、本当にうれしく思います。

数少ない専門家として認められた以上、なるべく皆さんの自律管理をサポートしていきたいと思います。何やっていいか分からない、という方も多いだろうと思っています。少しづつにはなりますが、このブログに、化学物質の管理手法についてアップしていきます。

少し自分の話をすると、生まれも育ちも日本の片田舎ですが、大学からアメリカに留学して環境学を学びました。アリゾナ州ツーソンにあるアリゾナ大学です。砂漠が素敵なところで、今やかなりお気に入りのエリアです(住めば都ということかもしれませんが)。大学の一コマで学んだ「インダストリアルハイジーン」がとても印象的で、大学院でその道を進むことにしました。インダストリアルハイジーンとは環境学とは少し違い、環境中にある化学物質がどのように人体に影響するか、ということから始まり、職業上で取り扱う化学物質でどれだけの人が苦しんでいるか、そしてどのように作業者を守っていくのかという話でした。今までは漠然と環境中の毒性物質などを学んでいましたが、知りたいことがすっぽりとハマった感じだったかなと思います。 

大学院で2年間学び、「日本に帰るなんていつでもできるだろう」と思い、そのままアメリカで就職活動をしました。この就職活動も本当に大変でしたが、この話は長くなるのでやめます、、、5か月間無職で苦しみましたが、その後なんとかコンサルティング会社に就職できました。資格も取得し転職もし(アメリカでは転職しないと上にいけないことが多い)、アメリカでの仕事生活は順調でした。日本に「インダストリアルハイジニスト」という職種が無いと知ったのは就職してから数年経った後でしたが、完全に後の祭りだでした、、、 

ここも話せば長いので省略しますが、なんやかんやで日本に転職して帰ってくることができました。日本に帰ってくると色々と文化の違いで大変でしたが、楽しくやっています。そんな中でのこの化学物質関連の法改正、はっきり言って無名のアメリカかぶれ野郎に少し注目が集まり、今まで這いつくばってやってきたことが実になっているのかなと実感しています。 

とくに写真や名前は公表していないのですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。ここまで読んでいただいた方にはLinkedinのリンクを用意しておきました。Linkedinのアカウントを持っている方限定になってしまいますが、繋がりが持てても面白いかなと思います(とくにポストはしないですが)。

少しでも役に立つのであれば全力全霊やっていきたい所存です。現在は東京都周辺を中心に活動しています。今後ともよろしくお願いいたします。

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